日本の主なドローンメーカーとメーカーごとのおすすめ機体一覧

もくじ

  1. 1. はじめに
  2. 国産ドローンメーカー
    1. 株式会社ACSL
    2. 株式会社NTT e-Drone Technology
    3. 株式会社プロドローン
    4. 株式会社クエストコーポレーション
    5. 株式会社ジーフォース
  3. 3. まとめ

「国産」のマーク

1. はじめに

ドローン業界では圧倒的シェアを誇る中国のDJI社以外にも国内外含めて多くのドローンの開発やそれに付随するシステム開発を行っている会社があります。

ドローンに限らず、機械が海外産より国産の方がいいという評判がある理由として、日本の産業・法律に適応しているものが多いことが挙げられます。
当然ですが、日本と海外では法律が違うことがほとんどです。海外産ですと生産国の法律に合わせた機体であることが多いので、もしかしたら日本だと法に触れる恐れがあります。

また、海外産ですと時折ファームウェアのアップデートが間に合っておらず、日本語に対応していなかったり、日本語と外国語が混ざっていることがあります。

このようなことがある為、国産の方がいいという評判があったりするので、国産ですと気にせずに使うことができます。

この記事では、日本製の国産ドローンを開発している日本のメーカーを紹介していきたいと思います。

 

国産ドローンメーカー

 

2-1. 株式会社ACSL

株式会社ACSLは株式会社自立制御システム研究所という名前で千葉大発ベンチャーとして2013年に創業し、2018年12月21日に東証マザーズに上場した会社です。

ドローンの制御を担うフライトコントローラを自社開発しているため、用途に応じた柔軟なカスタマイズを可能とし、市場ニーズに合致した安全安心のドローン

風に強く防塵・防水性に優れた機体設計、アームとボディの一体成型による強靭な機体でLTE通信を活用した長距離飛行が可能なのが特徴です。

また、楽天や郵政との配送・配達など、国内事業者との提携実績が多く、インダストリアル向けの業務組み込み型ドローンシステムの提供を目指している企業です。

ACSLから最近登場したドローンは小型空撮ドローンSOTEN(蒼天)です。

ACSLの小型空撮ドローンでは初となるカメラのワンタッチ切り替え方式を採用することで、幅広いカメラの選択肢を提供することが可能です。カメラは標準カメラの他、赤外線カメラ+可視カメラ、マルチスペクトルカメラ、光学ズームカメラ(開発中)との交換が可能。

また、LTE通信の活用では、インターネットを介したドローンの操縦が可能となるため、山間地やプラント内等の遠隔地等で、自動飛行による補助者なし目視外飛行(Level3)ができるようになります。オフライン地図の活用では、インターネットが使えない環境でも、コントロール側の基地局アプリにオフライン地図を表示し、ドローンを自動飛行させることができます。また、機体上部にカメラを取り付けるためのマウントも開発しており、インフラ設備の点検画像を下から撮影することも可能だったりと、実用性重視の性能を持っています。特に産業用としては珍しい小型サイズで持ち運びが楽になるのがいいですね。

ACSLでは、蒼天だけでなく、ニーズに合わせたドローンが多く開発されています。最近だとレベル4飛行に向けた物流用ドローンをよくニュースで見かけます。

法改定以降はACSLのドローンが町中を飛行しているところを見る機会が増えていかれると思います。

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防災・災害 物資救援
この機体は、物流用ドローンで大手航空会社「ANAホールディングス株式会社」や「日本郵便株式会社」でも導入されています。
2022年12月5日より施行予定のドローンに関する法改定によりレベル4飛行が解禁されますので、ドローンによる配送が日本各地で増えていくと思いますので、このドローンが飛んでいるのを見る機会が日常になるのではないでしょうか。

株式会社ACSL: https://product.acsl.co.jp/

 

2-2. 株式会社NTT e-Drone Technology

株式会社NTT e-Drone Techonologyは、かつて存在した株式会社エンルートのドローン事業を開発継承した会社です。

エンルートの時代から農薬散布、レーザー測量、写真測量、空撮・観測、建築・インフラ点検といった幅広い分野で活躍する産業用ドローンを開発している。また、農業用ドローン「AC940シリーズ」は国内導入実績No1となっています。

ただし、エンルートの時に開発された機体はもう生産されていなかったりしますのでご注意ください。

e-Droneでは、新たに農業用マルチローターが開発されています。それが「AC101」です。この機体はエンルートで開発されたAC1500 がモデルとなっており、軽量でコンパクトで低燃費な新型機となっています。

機体設計がニーズに応えており、軽量になったことで持ち運びが楽になったのはもちろん、機体の上に取っ手があるので片手で運ぶことが可能です。散布では、運ぶものが思っているより多くある為、片手で持てるようになっているので他のものもいっしょに運ぶことで時間短縮にもつながります。

また、機体が既存モデルより45%も小型化されたことで、軽トラでの移動時に機体しか運べなかったのが他の機材も一緒に運ぶことができるようになっています。

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ドローン_EC101
こちらの白が主体の機体は、産業ドローン「EC101」で、農業ドローン「AC101」を産業向けに改良した機体です。真夏の農薬散布で活躍するAC101による数万フライトのノウハウをEC101にも展開しています。通信インフラの早期復旧に向けて使用されたり、測量に使われたりします。

株式会社NTT e-Drone Technology: https://www.nttedt.co.jp/

 

2-3. 株式会社プロドローン

建物の壁面調査や土木関連の測量などの検査や農薬散布、物流現場での運搬業務などの産業用ドローンを開発している会社です。

色々な分野の産業用ドローンを開発していますが、ここのドローンは他では見ないコンセプトを持ったドローンがあり、多くのニーズに合わせれると思います。

下にある画像のドローンは「PD4-AW-AQ」という着水・離陸可能な防水型のドローンです。漁場の管理からサンゴ礁の生育観察など幅広い業務で利用可能で、フロートをドローンの四方向に装着しているので、ダム点検や海上での運用において水没せず、バランスを保ったま水面に浮くことが出来ます。合わせて防水性が高い機体ということから雨天飛行にも強く、365日の警備監視などにも最適です。

他にも、ロボットアームを備えることで多目的化になり、その使用可能用途が無限に広がった「直接作業型ドローン」やこれまでの「運びたい物をドローンに積む」という考えではなく「運びたい物そのものをドローンにしてしまう」という全く新しい発想のドローンがあったりと今後のドローン事業がより他の分野に進出していくように思います。

 

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他にも汎用性の高いズームカメラを機体前面にレイアウトし、ドローン前方や下方への視野を広く確保された「PD4-XA1」は点検や警備など多くの場面での活躍が見込まれるドローンです。
用途に合わせてペイロードするジンバルの変更が可能で、ズームカメラや赤外線カメラの搭載もこの一台で可能です。
LTE 経由のドローン制御や、映像配信などが可能となっており、多くの場面で見る機会が増えると思われる一台です。
機体上部に取っ手が着いており、持ち運びが簡単で運用が楽にできるのも見所です。
又、オプションの有線給電装置を使用することにより、長時間フライトが可能で定点観察や、警備など長時間運用の現場に最適。

最新機種:PD4-XA1

株式会社プロドローン: https://www.prodrone.com/jp/

 

2-4. 株式会社クエストコーポレーション

株式会社クエストコーポレーションは、機体からパーツカスタマイズまで1から設計、製造可能な数少ない国産の産業用ドローンメーカーです。

また、日本では珍しく産業用ドローンだけでなく、155gの空撮ドローンも開発されています。

写真の機体は、「SH-62」という名前で① 快適な操縦性と安心の可搬重量。② ユーザーフレンドリーなメンテナンス③ 特徴的なセーフティーリングは取り外し可能④ 軽トラックで運搬可能な小型設計の四つの特徴を持った農機具ドローンです。

また、この会社特徴としてオペレーターのニーズに合わせてオプションを付けることが可能だったりします。

 

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マルチコプタードローンには無い新しいドローン、バルーンがベースの「SKY CATCHER PRO」
従来のドローンはバッテリーから供給される電気エネルギーを使ってプロペラを回転させ飛ばすのに対し、
このドローンはバルーンの中に入れられた空気より軽いヘリウムガスの性能を使って飛ばす仕様になっています。
プロペラ音による騒音もなく、電池切れの心配もないです。
下にカメラが搭載されているのですが、搭載しながら飛行させるために多くのヘリウムガス必要で産業用ドローンの中で1番大きいドローンになると思われます。

株式会社クエストコーポレーション: https://questcorporation.co.jp/

 

2-5. 株式会社ジーフォース

ホビードローンを多数販売している同社はもともとラジコンのモーター等を開発・販売を行っている。そのほかラジコン用パーツも販売しており、初心者から上級者まで幅広いユーザーに人気があります。

ジーフォース製品の特徴は価格が安いこと。ジーフォースの製品は他のメーカーと比べても比較的安価です。1万円以下で購入できるドローンも多数ラインナップしています。

またハイスペックモデルも2万円前後で購入することができるので、コストパフォーマンスに優れたメーカーでもありますね。

カメラが搭載された高性能なホビードローンが多くあり、中には専用アプリを使うと画面に描いたラインをトレースするようにドローンが自動で飛行するトラッキングフライトモードを搭載されている機体もあります。

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「HUBSAN X4 AIR PRO」はウェイポイントによる自動航行システムが搭載されており、アプリに表示された地図をタップして、自分だけの航路(ウェイポイント)が簡単に作成可能。ポイントごとに高度・速度・待機時間の設定ができます。
付属のWi-Fiリピーターを使うことでより安定した通信を保ちつつ、電波到達距離を最大300mまで拡張できます。

株式会社ジーフォース: http://www.gforce-hobby.jp/

 

3. まとめ

国産ドローンメーカー紹介してきましたが、他にも国内でドローンの開発を行っている企業はあります。中には、パーツ・ソフトウェアをメインに開発している企業もあったりします。

年々、国産ドローンのスペックが上がりつつあります。現在圧倒的に世界シェアを誇る中国のDJI社にはまだまだ及ばないですが、このまま順調に成長していけば世界でも有数の日本製のドローンが出てくるのではないでしょうか。

また、国産メーカーは産業用ドローンが中心ですので、国産で一般の方々が購入するのであれば紹介した中ではジーフォースのドローンなのかと思います。

また、本校ではプロドローンの製品を取り扱っております。気になる方はぜひお問い合わせください。
webからのお問い合わせはこちら TEL:077-567-1000