マトリス300RTKの搭載ツールについて

この記事では、Matrice 300 RTK(以下、M300RTK)に装着できる搭載ツールについてまとめました。

もくじ

  1. M300RTKとは
  2. 搭載ツール
    1. ZENMUSE H20シリーズ
    2. Zenmuse H20N
    3. Zenmuse P1
    4. Zenmuse L1
  3. まとめ

M300RTKとは



「Matrice 300 RTK」は大手ドローンメーカー「DJI」の業務用ドローンです。
建造物点検や測量に向いた機体となります。
この機体はカメラの取替えが可能で、用途に合わせてカメラの種類を変えることができる。
また、ミッションの要件に応じて、M300 RTKの構成を調整することが可能です。
最大3つのペイロードを同時に装着でき、ペイロード総重量は2.7 kgです。


搭載ツール



ZENMUSE H20シリーズ



Zenmuse H20シリーズはこれ一台で異なるレンズを使って同時に異なる撮影ができ、かつさらにそれをアプリケーション(DJI Pilot)を通じて特殊な撮影法(撮影モード)ができる、という特徴が挙げられます。

異なるレンズによる撮影

  • 広角カメラ
  • ズームカメラ
  • サーマルカメラ(熱赤外線カメラ)※ただしH20Tのみ
  • レーザーレンジファインダー(レーザー距離測定)
  • ナイトビジョン(暗視装置)

DJI Pilotアプリを使った特殊な撮影法(撮影モード)

  • AIスポット確認(RTKモードのみ)
  • 高解像度グリッド写真
  • ピンポイント
  • スマートトラック

 


Zenmuse H20N



Zenmuse H20Nは、スターライトセンサーを搭載したナイトビジョンカメラ、ハイブリッドズーム対応サーマルカメラ、レーザー距離計を併せ持ち、夜間業務に革新的な作業体験をもたらすハイブリッドセンサー ソリューションです。

スターライトセンサー搭載ナイトビジョンカメラは、極度の低照度環境下でも対象を鮮明に捉え、捜索救助オペレーションや、迅速な状況把握が必要な緊急事態での業務に、新たな基準を確立します。

スターライトセンサー搭載ナイトビジョンカメラは20倍ハイブリット光学ズームに対応し、解像度640×512の2つのサーマルカメラはそれぞれ2倍と8倍の光学ズームに対応、そして、レーザー距離計の測定範囲は1,200 mに及びます。


Zenmuse P1



Zenmuse P1の特徴

  • 45MPフルサイズセンサー

  • GCPなしの精度 水平3cm/垂直5cm

  • メカニカルシャッター(シャッタースピード1/2000秒)

  • 一度の飛行で3㎢をカバー

  • スマートオブリ―クキャプチャー

  • TimeSync 2.0マイクロ秒レベルの同期

高感度のフルサイズセンサーを搭載しながら、一度の飛行で3㎢をカバーするというZenmuse P1。これがMatrice 300 RTKの長時間飛行と組み合わさることで、広大な敷地の測量も大幅な効率化が期待できます。

さらに刷新されたTimeSync2.0システムにより、リアルタイムで位置と方向の補正が可能とのこと。この技術でcmレベルの高精度データが取得できます。

装備可能なレンズは24mm/35mm/50mmの3種類。 スマートオブリ―クキャプチャー機能を活用することにより、2D/3Dおよび詳細モデルを簡単に作成することができます。

航空写真測量の定番ツール
 アップデートされたのはカメラの性能だけではなく、作業データの管理もよりスマートになりました。
  • 作業結果ファイルを作業名と作業時間に自動的に関連付け

  • 写真/GNSSデータ/TimeStamps.MRKファイルの一元化保存

  • 画像メタデータ内に、カメラの内部パラメータ/外部パラメータ/RTKの情報を含む

位置データ、撮影画像数、RTKステータス、ポジショニングの正確性をチェックし、飛行後にその場でデータ品質を検証できます。


Zenmuse L1



Zenmuse L1の特徴

  • Livox Lidarモジュール/高精度IMU/RGBカメラ

  • 一度の飛行で2㎢をカバー

  • 高い精度 垂直5cm /水平10 cm

  • 検出範囲:450 m(80%反射率、0 klx)

  • ポイントレート:240,000ポイント/秒

  • 保護等級IP44

  • ポイントクラウドライブビュー

より安全に、より効率的に高精度データを収集

Zenmuse L1は保護等級IP44となっており、霧が発生するようなエリア・時間帯でも安全なフライトが実現します。

また1回の飛行で2㎢の点群データが取得可能に。Livox Lidarモジュールと1インチCMOSセンサーの可視光カメラにより、高精度の点群モデルをフライト現場でリアルタイムに生成できるため、円滑な業務の遂行に貢献します。

DJI Terraと組み合わせることで、再構成モデルや精度レポートを簡単に作成することも可能になります。


まとめ


M300RTKに搭載可能で現在購入可能なツールについてまとめました。
Zenmuse H20シリーズとZenmuse H20N は点検業務に向いており、
Zenmuse P1とZenmuse L1は測量に向いているツールになります。
DJIの産業用ドローンやカメラは、基本的にネット上で価格が公開されていません。
ハードルは高いかもしれませんが、業務をより効率的に高クオリティでこなすことができますので
オススメです。

弊社ではDJI社とプロドローン社の製品を取り扱っております。
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