海外旅行にドローンの持ち込みはできる?海外でドローンを飛ばすための注意点

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日本でも入国制限・出国制限などが軽減され、少しずつ海外へ旅行に行く方が増えていくと思います。
旅行される際に、ドローンを海外でも飛ばしたいと思う方がおられると思います。
海外には日本とは違うドローンに対する規制や法律があったりするので持っていくのを断念する方もおられるのではないでしょうか?
このページでは、持ち込む際に必要なことや海外で飛ばす際に必要なことを紹介します。

もくじ

  1. はじめに
  2. アメリカで飛ばす際の注意点
  3. 中国で飛ばす際の注意点
  4. オーストラリアで飛ばす際の注意点
  5. ブラジルで飛ばす際の注意点
  6. ヨーロッパで飛ばす際の注意点
  7. さいごに


はじめに


海外で飛ばすためにまず、ドローン機体を持っていく必要があります。現地でドローンを購入するのであれば問題ないです。
持っていくこと自体は概ね大丈夫なのですが、一部では飛行機への持ち込み時に機材登録が必要であったり、カメラつきドローンの持込ができない場合もあります。持ち込める場合でも機内にバッテリーを持ち込むことはできないので、取り外しておく必要があります。

ドローンを飛ばすには飛ばす場所・地域・国に合った法律・規則を遵守する必要があります。
ドローンだけでなく他の物事でも同じですが、ことわざの「郷に入っては郷に従え」のとおり、日本人であっても海外でドローンを飛ばす際は、飛ばす国・地域の法律・規則を守って飛行させることが重要です。もし、違反してしまったら罰金等の罰則が科せられます。国によっては非常に重い罰則を科せられることもありますのでしっかりと旅行する前に旅行先の法律等を確認しておきましょう。


アメリカで飛ばす際の注意点


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アメリカでは、すべての航空機の飛行(飛行機、ヘリコプター、ドローン等)を米国連邦航空局(FAA: Federal Aviation Agency)がが制御しています。この規制を遵守しなかった場合、非常に重い罰金が待っています。
アメリカでは、趣味で飛ばすか商用として飛ばすか目的によって申請が変わります。
また、250g以上のドローンの場合申請が必要になります。
趣味に出飛ばす際は以下の条件を満たす必要があります。
・25kg以下の機体であること
・FAAにドローン機体の登録をしておくこと(13歳以上の人が登録できます。有効期間は3年間、申請料は5ドルで、登録はオンラインで完結することが可能です)
・機体の登録番号を機体に貼り付けておくこと
・安全飛行のためにガイドラインを読み、理解しておくこと

商用として飛ばす際はより複雑な申請が必要になります。今回は旅行先で飛ばすことをメインにしているので省かせていただきます。

飛ばす条件を満たせたら飛行させることが可能になりますが、飛行ルールを守る必要がございます。
・400フィート(120m)を上回らない
・危険な場所を飛行させない
・常に視界に入れて飛行させなさい
・飲酒した状態で飛行させない
・群衆を越さない
・現地の規制を守る
などがあります。


中国で飛ばす際の注意点


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中国でドローンを飛ばす際には中国政府への「実名の登録」「機体の登録」が必要になります。中国でも250g以上のドローンを飛ばす際に申請が必要になります。
申請の際に電話番号の入力を求められるのですが、この電話番号は中国の電話番号が必要になります。日本の電話番号では申請できません。

中国でも同じように規制があります。
・飛行する前に中国民間航空局のウェブサイトをチェック
・物件投下・輸送は禁止
・目視内で飛行させること
・夜間飛行の禁止
・120m以下での飛行
・本名登録をすること
などがあります。当然飛行させてはいけないエリアもあります。ただ、日本みたいに人口集中地域禁止のような規制はありません。


オーストラリアで飛ばす際の注意点


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オーストラリアでのドローンの規制はCASA(Civil Aviation Safe Authority)が定めており、趣味で飛ばすのか、商用で飛ばすかによって規制が変わります。

趣味で飛ばす場合、特これといった条件はありません。資格も要りませんし、申請も必要ありません。ただし、地域によっては必要な場合があります。

商用の場合、申請が必要になり、機体重量が2kgを超える場合は資格が必要になるなど複雑になります。

ですので、オーストラリアでは比較的飛ばしやすい環境になっています。
ただし、飛ばすにあたって趣味であれば申請等が不要なだけで、飛ばす際のルールはあるのでしっかりと守りましょう。
・夜間飛行禁止
・常に視覚内での飛行をすること
・120m以下で飛行させること
・大勢の人が密集しているところでの飛行禁止
・第三者等に対する危険な飛行禁止
等があります。


ブラジルで飛ばす際の注意点


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ブラジルでのドローンに関する規制等は民間航空国家機関(Agência Nacional de Aviação Civil:ANAC)、航空管制局(Departamento de Controle do Espaço Aéreo:DECEA)、電気通信国家機関(Agência Nacional de Telecomunicações:ANATEL)が監督をしている。

ブラジルでは最大離陸重量ごとに分類されます。150kgを超えるものを第一種、25kgを超え、150kg以下のものを第二種、25kg以下のものを第三種と分類されます。

飛行させる際、監督機関からの認証の取得、ドローンの登録・許可が必要になります。無線通信の認証がされていない場合は、ANATELから認証の取得をする必要があるが、ブラジルで販売されているものであれば、多くは既に認証されているので改めてする必要はない。

ANACに対しては、250g以下のドローンであれば許可や登録は不要になる。250グラムを超える第三種ドローンについては、目視外飛行ではなく、かつ、高度400フィート未満の飛行の場合は、ANACのSISANTという簡易システムで登録すれば足りるとのことです。
上記以外では特別の許可が必要。などがあります。

DECEAには、一定の場合(250グラム以下のドローンなど)を除き、SARPASというシステムによる登録が必要とのこと。

操縦する際、以下の条件の場合遵守する必要がある。
・400フィート(120m)を超える飛行をする場合並びに第一種及び第二種ドローンの場合は、操縦ライセンスが必要となる。
・非娯楽目的のドローンの場合は18歳以上のみ操縦できる。
・第一種及び第二種ドローンの場合並びに第三種ドローンの場合で400フィートを超える飛行を行う場合は、医師の診断書を取得する必要がある。

飛行場所に関する規制として以下の規制等がある
・250グラムを超えるドローンは、その目的にかかわらず、ドローン飛行と無関係の人から30メートル以上離れて飛行しなければならない。ただし、無関係の人の同意がある場合又は機体と人との間に遮蔽物がある場合は除く。
・空港、刑務所、軍事施設等の重要な施設上空の飛行は禁止。
・ビルから30メートル以上離れて飛行する必要がある。

日本に比べても簡易的で飛ばしやすい環境にあると思います。


ヨーロッパで飛ばす際の注意点


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ヨーロッパでは、まず操縦者の登録が必要になります。16歳から登録が可能で、250g以上のドローンを飛行させる際に登録が必要になります。すなわち15歳までは登録はいらないものの250g以上のドローンは飛行させることができません。

飛行に関する制限として、リスク度ごとに三段階に分かれています。
オープン飛行<特定飛行<公認飛行


オープン飛行は表のように重量や地域や高度によって規制が変わります。
オープン飛行を行うためには、各国の国家航空局のオンライン指揮の座学の受講を受けて、30問ほどのテストに合格することで飛行させることができます。

特定飛行は目視外飛行などの事を指し、飛行させるにはライセンスの取得が求められます。

公認飛行はまだ、施行されておらず、物資輸送などが該当します。飛行するにはドローンのライセンスだけでなく、航空機のライセンスが必要になるとのことです。

また、ヨーロッパの中でも各国で定められている法律等がありますので、飛ばしたい国によって調べるといいと思います。


さいごに


いろいろな国でのドローンを飛ばす際の注意点等を紹介して来ました。
調べる際に英語表記のサイトがあったりしたので自動のGoogle翻訳を使って読んでいたので解釈が間違っている可能性もあると思いますので、ご了承ください。

紹介してきましたが、ドローンに対する規制の改定等がここ数年で起きているのでもしかしたらより禁止されていることが増えいている可能性がありますので、しっかりと事前確認するようお願い致します。
ドローンを持って海外で飛ばす際は、事前にその国の日本大使館や日本にあるその国の大使館にドローンの規制等を確認してから飛ばすことをオススメします。

海外は、日本に比べて大きい土地があるので、youtube等で見るドローンの空撮動画ができるスポットが多くあると思います。
何事もなく楽しく過ごす為にもしっかりと旅行先のルールを守って、楽しいドローンライフをお過ごしください。