ドローン国家資格をなるべく安く取得する方法とは?
昨年2022年12月よりドローンはじめとする無人航空機操縦士の国家資格化が始まりました。
これにより、業務上必要な方やこれからドローン事業を始めることを考えている方は国家資格の取得を検討されるでしょう。
ですが、国家資格取得には思っている以上に費用が掛かります。ですので、多くの方はどうすれば少しでも費用を抑えることができるのかを探されるのではないかと思います。
そこで、今回は少しでも費用を抑える方法を紹介していきたいと思います。
▫ドローン国家資格を取得するまでにかかる費用
資格を取得する上でかかる費用は以下の4つになります。
◊学科試験
◊身体検査
◊登録講習機関の講習または一発試験(実技試験)
◊無人航空機操縦者技能証明書の交付手数料
それぞれどのくらいかかるのかを紹介します。
♦学科試験
学科試験は受験する資格によって変わります。
◦一等無人航空機操縦士:¥9,900
◦二等無人航空機操縦士:¥8,800
会場は全国各地に(各都道府県に一カ所以上)あるので受験しやすいかと思います。ただ、会場によって開催日程が違うので注意が必要です。
♦身体検査
受験方法によって費用が大きく変わります。
◦書類での受験:¥5,200
◦会場での受験:¥19,900
書類での受験とは以下のいずれかの書類一つを提出し、その書類からわかる情報での身体検査する方法です。オンライン提出するだけなのでどこかに行く必要もありません。しいて言えば診断書を書いていただくために病院に行く程度でしょう。
- 自動車運転免許証(自動二輪免許、小型特殊免許及び原付免許を除く。)
- 指定航空身体検査医による航空身体検査証明書
- 無人航空機操縦者技能証明書
- 医師の診断書(指定の様式あり)
会場での受験とは、受験者が指定試験機関が準備する会場に行き、そこで直接身体検査を受ける方法です。会場は各地方に1~2か所ほどしかないので住んでいる場所によっては日帰りが難しい可能性があります。
費用と手続きの手間を考えると「書類での受験」を選んでいただいた方が断然ラクだと思います。
♦登録講習機関の講習または一発試験(実技試験)
実技の試験を合格するには2つの方法があります。
・登録講習機関にて講習を受講し、修了審査に合格する
・日本海事協会が開催する実地試験に合格する
この二つの違いは、講習が有るか無いかの違いです。当然ではありますが、講習がある登録講習機関での受ける場合の方が費用は高いです。
ですが、一発試験に合格するには余程飛行知識・技術がないと受からないと思ってもらっていいです。
試験の難易度に違いはないですが、試験の様子等は法律によって出回ることはないはずなので、国土交通省が開示している試験細則に記載されている情報からどのように試験が進むのかを受験者が理解する必要があります。細則だけでは試験内容の対策が立てづらいため受験してみないとわからないという部分もあるのでドローン経験者でも合格者が少なかったりします。
それに対して、登録講習機関での講習を受講すれば講習中にアドバイスや注意点等を教えてもらえるので対策を立てれたり、合格するためのコツ等も教えてもらえたりするので、未経験者の方でも合格しやすいです。
ただし、費用だけを見たときにかなりの差があるので費用か安定のどちらを取るかは受験者次第です。
登録講習機関での料金相場は以下になります。
・一等無人航空機操縦士(初学者):70~110万
・一等無人航空機操縦士(経験者):30~50万
・二等無人航空機操縦士(初学者):20~40万
・二等無人航空機操縦士(経験者):10~20万
海事協会による一発試験は費用は以下になります。
・一等無人航空機操縦士(基本):¥22,200円
・一等無人航空機操縦士(限定変更):¥20,800円
・二等無人航空機操縦士(基本):¥20,400円
・二等無人航空機操縦士(限定変更):¥19,800円
限定変更とは、夜間・目視外・25kg以上の3種類があり、それぞれ上記の費用が掛かります。3種類含めての上記の価格ではないでのご注意ください。
♦無人航空機操縦者技能証明書の交付手数料
実技・学科・身体検査すべてに合格しましたら、最後は技能証明書の発行してもらうための費用の納付だけです。
新規申請の場合は、¥3,000円かかります。
●合計金額(学科試験・身体検査・実技・交付手数料)
一等無人航空機操縦士コースの経験者を登録講習機関で受講した場合は、約418,100円(講習費用は中央値の40万で計算しています。)ほどかかります。
一発試験で受験した場合は、夜間と目視外の限定解除を含めて行った場合、81,900円になります。
値段だけを見た場合は一発試験の場合ですが、よほど練習し、実力を身に着けないと合格することは困難ですので、少ない回数で合格までこぎつけれると良いですが、何回も受ける費用と合格までにかかる時間を考慮するともしかしたら講習を受講した方がいいとなるかもしれませんね。
ただし、講習を受講したからと言って絶対に受かるわけではないので注意が必要です。ですが、インストラクターがコツ等を丁寧に教えてくれるので実力が身に付き、合格に近づくことができます。
一発試験の会場は各地方に1会場ある程度なので、人によっては遠方であったり、試験自体がその会場で月に数度(月の内のある三日間連日で)しか開催していないということもあり、一度で合格出来れば問題ありませんが、一度落ちるとその次の試験は数ヶ月後になったりする可能性があります。
これらのことを踏まえたうえで登録講習機関に通うのか、一発試験に挑戦するのかを選んで頂けたらと思います。
▫少しでも費用を抑える方法
これまでどれだけ費用が掛かるのかを紹介してきましたが、このページの目的は少しでも費用を抑える方法はないのかどうかなので、ここからが本番です。(( ´∀` )
では、紹介していきます。
●一発試験に挑戦する
これは前節の料金紹介で出しましたね。講習等がないので安く受けることができます。
しかし、ドローンの知識・操縦技術に自信がない場合はお勧めできません。
●ドローンスクールの料金を比較する
スクールによって、料金が違いうので何カ所かのスクール費用を比較して選ぶのもいいですね。
ドローンスクールを選ぶ際は講習費用だけでなく、オプションやサービスも比較対象にしてみることをお勧めします。
ドローンスクールに通っても試験に不合格になることもあります。そうなると再試験を受けると思うのですが、再試験料が高い場合があります。想定していた予算を大幅に超える可能性も出るので、講習費用だけでなく、それ以外の費用も確認しておきましょう。
卒業後のサポートがどうなのかも参考してみるといいですね。卒業後、学科試験や身体検査等の手続きは受講者本人が行う必要がある為、スクールが代わりに行うことはできませんが、どのように進めるかを教えることはできるのでそのあたりのサポートをしてもらえるのかも要確認ですね。
他には、講習がどこで行われるかも重要です。室内で実技講習が行われるのであれば問題ないですが、屋外ですと雨や風によって講習が行えないという場合も起こりうるので受講日が変更されるのは困る方はこの辺りも確認されると良いですね。
●助成金を活用する←オススメ
助成金とは条件を満たしていれば受給できる国からの支援金と思って頂けたらと思います。
ドローンスクールで受講する際に助成金を受けることができる可能性があります。
その助成金の名前は「人材開発支援助成金」と言います。
受講するには条件があるのですが、内容が濃いので下記URL先の解説をご覧ください。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/d01-1.html
もしかしたら、これら以外にも費用を抑える方法はあるかもしれませんが、代表的な方法は上記の3つになるかと思います。
中には経験者コースを受けるという声もあるかもしれません。しかし、経験者として認められる方法として民間資格所有があるのですが、ほとんど場合トータルの時間が初学者コースより増える可能性が高いと思います。費用的には初学者コースより下回ると思います。
なので時間を取るのかお金を取るのかの判断になります。
結論としましては、自分に合った方法を選んで国家資格を取得を目指して頂ければと思います。
本校は登録講習機関としてドローン国家資格の講習を行っております。
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