ドローンを飛行させるまでの過程を紹介!!
昨年に無人航空機(ドローン)の国家資格化が始まったことで、新たなドローンパイロットが増えてきています。
そこで、今後資格を取得しドローンを購入されるであろう初心者の方たちに向けて、ドローンを飛行させるためにしなくてはいけないことを順番に解説していきます。
もくじ
STEP01 国家資格を取得する

現在の法律上、国家資格をはじめ民間資格などの資格を所有していなくてもドローンを飛行させることは可能です。ですが、一部の飛行方法には国土交通大臣の飛行許可・承認が必要であり、飛行許可・承認を得るには一定の飛行知識・技能が求められており、かつ原則として10時間以上の飛行経験が必要となっています。その条件を満たしていることを証明するものが国家資格をはじめとする国が認める民間資格なのです。
上記に記載している一部の飛行とは、テレビなどで見るドローンで撮影されている映像などのほとんどが該当しており、国土交通大臣の飛行許可・承認がなかったら飛行できない方法なため、ドローンを飛行させる方のほとんどが国土交通大臣の飛行許可・承認を取得されています。
なので、許可・承認を得るためにも国家資格の取得をぜひ目指してみてはいかがでしょうか。
因みに国家資格を取得しなくても飛行許可・承認を得るための条件を満たしていれば飛行許可・承認を得ることはできますが、10時間以上の飛行経験を積むための飛行場所(法律に引っかからない場所)が日本国内には少ないため難しいです。
また、2025年12月5日には民間資格の効力を廃止するされており、廃止後は国家資格を所有していないとドローンの飛行ができなくなる可能性があるので早めに国家資格を取得することをお勧めします。民間資格の効力の廃止はほぼ確定ですが、国家資格がなかったら云々はまだ噂程度なので今はそれほど気にしなくてもいいかもしれません。
STEP02 ドローンを購入する

国家資格を取得できましたら、次はドローンの購入しましょう。
自身の用途に合ったドローンを探し、お財布事情と相談しながら無理のない範囲で購入しましょう。高額なものほど高性能ではありますが、本当にその機能などを使用するのかなど、しっかりと考えてドローンを選びましょう。店員さんにおすすめされたドローンもいいかもですが、最終的にお金を払い購入するのはあなたです。安い買い物ではありません。自身でもしっかりと調べて購入しましょう。
■特に注目したいチェックポイント
・飛行時間:飛行時間が短いとバッテリーを複数本用意する必要がある上にバッテリー交換頻度が多くなるので効率が悪くなる
・カメラ性能:いい画質で撮影したいと思うのであれば、4K以上の撮影が可能かどうかを確認しましょう。
・安全機能:リターントゥホームをはじめとしたフェールセーフ機能の充実性と障害物センサーの有無を確認しましょう。
・リモートID内蔵の有無:基本的に内蔵型をお勧めします。外付けの場合機体とは別途で購入する必要があるので費用が掛かります。
・費用:安い買い物ではありません。悔いが残らないようにしましょう。
上記の5ポイントを抑えながら選びましょう。
STEP03 機体の登録を行う

2022年6月20日から航空法で100g以上の無人航空機は、ドローン情報基盤システム(DIP.S2.0)と呼ばれるサイトにて機体の登録が義務付けられています。
登録には所有者の氏名・住所などの個人情報をはじめ、ドローンの機体情報を機体ごとに登録し、手数料を納付します。
登録が完了しましたら、国土交通省から登録記号と呼ばれる12桁の文字が発行されます。車でいうナンバープレートにあたるものです。
STEP04 登録記号を機体に貼り付ける
国土交通省から登録記号が発行されましたら、登録記号が記載されたシール等を各自準備し、機体の飛行に妨げにならず、目立つカ所に貼り付けます。
貼り付けるシール等の大きさは、機体の大きさによって定められているので、所有する機体に適した大きさのシール等をご準備ください。
・機体重量25㎏未満の場合:3mm以上
・機体重量25㎏以上の場合:25mm以上
STEP05 リモートIDに登録記号を書き込む

リモートIDは、BluetoothやWi-Fiといった無線通信を通して機体情報を発信する機器のことを指します。リモートIDは機体内部に組み込まれた内蔵型タイプと、機体外側等へ取り付ける外付けタイプの2種類があります。
書き込みはメーカーアプリやDIPSのアプリを利用することで行えます。書き込まずに飛行させると未登録扱いのままですので、警察等に発見されると処罰の対象になる可能性があります。
STEP06 飛行申請を行う
特定飛行を行う際は、国土交通省に飛行申請を行い、飛行許可・承認を取得します。取得せずに特定飛行を行うと航空法違反に当たるのでご注意ください。
飛行申請には特定の日にち、飛行経路が1回のみ承認される「個別申請」と、日本全国一年間の飛行ができる「包括申請」がある。
「個別」と「包括」の使い分けとしては、特定飛行は複数種類あるのですが、飛行方法によっては「包括」では申請しても通らないものがあったりするので、包括で行ける飛行は「包括申請」で行い、それ以外の特定飛行は「個別申請」で行う感じになります。
STEP07 飛行計画を登録する
飛行許可・承認を得れた後は、飛行計画をDIP.S2.0に登録しましょう。1飛行毎に飛行させる日時・飛行させる範囲・機体情報などを登録します。その情報は他の操縦士も確認することができ、同じ空域を飛行する航空機や無人航空機の飛行情報の確認ができ、ドローン同士の衝突や有人ヘリコプターとの事故を防止することができます。
STEP08 飛行を実施!!
全ての登録が終わりましたら、実際に飛行させることができます。
飛行計画に登録した場所に行き、安全対策をしっかりと行い、法律に引っかからないようにドローンを楽しみましょう!!
STEP09 飛行実績を記録する

飛行が終わった後は、飛行の実績を記録しておきましょう。国土交通省が提出を求めてこられたら提出する必要があります。
テンプレートは以下のサイトでダウンロードできるので必要な方はご利用ください。
https://www.mlit.go.jp/koku/operation.html#anc01
まとめ
ドローンを飛行させる際は、しっかりと法令等を遵守し、第三者に迷惑をかけないように飛行させることを心がけましょう。